タロットカード、小アルカナの意味を解説していきます。
ここでは、ライダー・ウェイト版を使って説明していきます。
実際の占いでは、カードのコンビネーションなどによって意味が強まったり弱まったり、また、読み手(リーダー、占い師)のセンスによって意味が変わってくることもあります。
ここで紹介するイメージは、あくまで筆者のイメージであり、意味はごくごく基本的なものです。
※『占いnote』に掲載された記事を修正・加筆・再構成して掲載しています。
ソードの5(Swords 5) イメージ
ソードのスートは、損失や敗北など人生における悲哀がテーマ。
ソードの5のカードは、騙し合いでがっつり損失を出したり、騙して人の心を傷つけることを表しています。
“騙す”という意味においては、タロットカード78枚の中で一番悪いカードになると思います。
詐欺に近いニュアンスです。
正位置も逆位置も、ほぼ意味は変わりません。
恋愛の鑑定でソードの5が出ると、遊ばれている可能性が高いです。
正位置は、あんた騙されてるよ! です。
逆位置は、あなたもわかってて騙されているよね?とか、あなただって騙してるよね?というように、ちょっとだけソフトになるかな。
イメージとしては、江戸川乱歩の『黒蜥蜴』(三島由紀夫脚本の舞台版)の探偵・明智小五郎と女盗賊・緑川夫人の関係です。
明智小五郎は捕まえようとして騙して、緑川夫人は逃げようとして騙すのです。
ちなみに、二人の間にはほんのり恋愛テイストも混じっていたり。
恋愛の駆け引きに溺れているときなんかも、ソードの5のカードですね。
ソードの5のカードと一緒に魔術師の逆位置(口先だけの男)が出たりすると、ペテン師・詐欺師。
最初っからだますつもりで女性に近づいてきている男性です。
それに加えて、世界の正位置が出たら国際ロマンス詐欺ですね。
たまに、騙すつもりはなかったけれど結果的に騙すことになってしまった、というときもあります。
でも、どんな形であれ、ソードの5のカードが出たときは、危険にさらされている状況に変わりはないのです。
ソードの5(Swords 5) 意味
基本の意味 正位置
騙す、残忍な心、投げやりな態度、人を傷つける、違法な手段、疑心暗鬼による執念、復讐心、抗争、激しい争い、容赦ない追及、自分の利益しか見えなくなる、敵意、損失と不名誉、事故、無意味な争い、要注意人物
基本の意味 逆位置
奪い取ったり取られたり、騙したり騙されたり、罠に陥れたりはめられる、横領の発覚、何かを失う、何かに負ける、激しい怒り、トラブル、不幸、病気、健康の悩み、家族・知人の不運、(自殺、殺人、葬儀・埋葬)