タロットカード、小アルカナの意味を解説していきます。
ここでは、ライダー・ウェイト版を使って説明していきます。
実際の占いでは、カードのコンビネーションなどによって意味が強まったり弱まったり、また、読み手(リーダー、占い師)のセンスによって意味が変わってくることもあります。
ここで紹介するイメージは、あくまで筆者のイメージであり、意味はごくごく基本的なものです。
※『占いnote』に掲載された記事を修正・加筆・再構成して掲載しています。
ペンタクルの6(Pentacles 6) イメージ
ペンタクルのスートは、お金や物質に関することがテーマ。
ペンタクルの6のカードは、ドネーションやチャリティー、ボランティアを意味するカードです。
ペンタクルの6のカードを見てみると、お金持ちそうな人物が人の施しを与えている様子が描かれています。
日本語で“施し”というと、お金持ちが貧乏人に向けて上からぺっとお金を投げつけるようなイメージを連想してしまうかもしれません。
でも、ペンタクルの6のカードが表す施しとはキリスト教の施しの精神です。
神のおかげで健やかに働いた結果、たくさんの富を得ることができたので分け与えます!みたいな感じ。
腹を空かしている物があればパンを半分ちぎってあげなさい、みたいな。
なので、ペンタクルの6のカードの正位置の意味における公平な分配というのは、“人類みな平等”の公平ではないんです。
困っている人への分配、それをキリスト教の思想に基づいて公平と言っているという感じ。
なんだか混乱しますね。
あまり日本人にはなじみのない感覚かも。
正位置は、ホスピタリティ精神に基づいたドネーションとかチャリティー、してくれたこと・日々の行いの返礼が意味合いが強いです。
逆位置は、キリスト教の思想で言うところの公平さを欠いた状態。
単純に、働いた分にふさわしい報酬を受け取れないということを意味することもあります。
恋愛では、自分ばっかり尽くしている、報われない、報恩がない状態です。
タロットはキリスト教の世界観に基づいているのですが、ペンタクルの6のカードもキリスト教の思想が強く表れているカードですね。
ハリウッドセレブって、寄付に熱心ですよね。
それがペンタクルの6のカードの神髄かも。
ペンタクルの6(Pentacles 6) 意味
基本の意味 正位置
親切、チャリティー、ドネーション、ボランティア、寄付活動、ホスピタリティ精神からの行動、成功、チャンス、気前よさ、経済的バランス、投資の成功、博愛、慈愛、他人を助ける仕事の暗示、満足、プレゼント、寛大さとゆとり、公平な分配、優しさと許す気持ち、やったなりの報酬
基本の意味 逆位置
適切な報酬を得られない、金銭の不公平な分配、物欲、破局、お金を貸すことは要注意、予算オーバー、浪費、経済的格差、悪い負債、説明不足、契約上の注意、書き間違い、言い間違い、聞き間違い、尽くしても無駄、ボランティア精神のない人、控えめでいること・慎ましくいることがよい
ペンタクルの6(Pentacles 6) 解釈例・1
片思いの相手の気持ち 正位置
お相手様は、あなたを異性として意識しているところがあるようです。
困っていることがあったら手伝ってあげたい、という優しさがあるようです。
お相手様に頼み事や相談事をすると、関係の進展のきっかけになりそう。
片思いの相手の気持ち 逆位置
お相手様は、あなたを恋愛対象として見たことはないよう。
それは、お相手様が、異性を異性として意識することを良しとしていないところがあるからのよう。
人と人としての信頼関係を築いて、精神的なつながりの関係という方向から持っていくのがよさそうです。
ペンタクルの6(Pentacles 6) 解釈例・2
恋人の気持ち 正位置
お相手様は、あなたの望みをできる限り叶えたいと思っているようです。
控えめながらも深い愛情です。
あなたは、望んでいることをどんどん伝えて。
ただし、わがままにならないように。
恋人の気持ち 逆位置
お相手様は、あなたの愛情にあぐらをかいているようです。
恋人としてすべきことをしていないところがあるのではないでしょうか。
二人の未来についても誠実には考えてない様子。
あなたばかりが尽くしている関係になっているのなら、お付き合いを考えなおして。
ペンタクルの6(Pentacles 6) 解釈例・3
復縁の相手の気持ち 正位置
お相手様は、復縁を考えることもあるようですが、その思いは少々控えめ。
自分よりもあなたを幸せにできる人がいるかもしれない、という思いがあるようです。
あなたから、お相手様じゃないとダメなんだ、ということを伝えてみて。
誠実な答えが返ってくるでしょう。
復縁の相手の気持ち 逆位置
お相手様は、復縁には後ろ向き。
釣り合わない相手だと思っているフシがあるようです。
あなたとは経済面や社会的地位に格差がありすぎるのかもしれません。
こうしたネガティブな思考を変える覚悟があるなら、あなたから復縁の提案を。
ペンタクルの6(Pentacles 6) 解釈例・4
仕事 正位置
あなたの奉仕精神にあふれた働きぶりが評価されています。
昇給もありそう。
頑張ったら頑張っただけの報酬も得られるでしょう。
転職は、介護・看護など人を笑顔にする仕事がよさそう。
仕事 逆位置
頑張っても報われないタイミング。
相応の報酬が得られません。
契約ごとは、書類をしっかり確認して。
書き間違い、言い間違い、聞き間違いに注意。