タロットカード、小アルカナの意味を解説していきます。
ここでは、ライダー・ウェイト版を使って説明していきます。
実際の占いでは、カードのコンビネーションなどによって意味が強まったり弱まったり、また、読み手(リーダー、占い師)のセンスによって意味が変わってくることもあります。
ここで紹介するイメージは、あくまで筆者のイメージであり、意味はごくごく基本的なものです。
※『占いnote』に掲載された記事を修正・加筆・再構成して掲載しています。
ソードの9(Swords 9) イメージ
ソードのスートは、損失や敗北など人生における悲哀がテーマ。
ソードの9のカードには、ベッドの上で顔を覆っている人物が描かれています。
ベッドの上にいますから、眠ろうとしたんですね。
でも、眠れない。
眠れないほどの不安や恐怖、悲しみが、この人物にはあるのです。
正位置は、そのままズバリ、夜も眠れないほどの不安や恐怖、悲しみに襲われている状態を表します。
精神的なストレスによる不眠も表します。
PTSD、パニック障害、ウツ的な症状がある可能性もあります。
恋愛では、失恋やケンカで眠れなくなっているときです。
逆位置では、正位置で感じていた不安、恐怖、悲しみがやわらいできます。
でも、完全に抜けたわけではなく、ふとした時に恐怖に襲われることもあるような状態。
恋愛では、失意のどん底は抜けたけどまだうまく笑えない、ぐらいの感じ。
完全復活には、もう少し時間が必要なのですね。
ソードの9のカードは、逆位置の方がよい意味になります。
でも、正位置でも逆位置でも、ストレスからの不眠の症状のある場合が多いです。
不眠までいかなくても、寝ても寝た感じがしないとき(睡眠の質が悪いとき)にも出ます。
なので、ソードの9のカードが出たときは、まずクライアントに睡眠の状態を確認しましょう。
状態が深刻なようなら、適切なカウンセリングや医療機関への相談を促して。
逆に言うならば、ソードの9のカードは、それぐらい過酷なカードということです。
ソードの9(Swords 9) 意味
基本の意味 正位置
精神的苦痛、夜も眠れない苦しみ、失望、失敗、恐れ、悲しみに嘆く、精神的虐待、憂鬱、心配、後悔、否定的思考、神経系の症状、自己嫌悪、自分がやったことからくる苦痛(自業自得)、軽い不眠症の疑い、病気の場合は入院が必要、モラハラ・パワハラによる精神的苦痛
基本の意味 逆位置
苦しみが解決する、不安の後の安心、可能性が出てくる、心が静まる、新しい意識、時間と信念が過酷な状況から救う、インスピレーション、妄想からの解放、日一日と状況はよくなる、コンディションの改善、もう少しの辛抱、信念を持って耐える、問題は必ず解決する、不眠がち、睡眠の質の低下