タロットカード、小アルカナの意味を解説していきます。
ここでは、ライダー・ウェイト版を使って説明していきます。
実際の占いでは、カードのコンビネーションなどによって意味が強まったり弱まったり、また、読み手(リーダー、占い師)のセンスによって意味が変わってくることもあります。
ここで紹介するイメージは、あくまで筆者のイメージであり、意味はごくごく基本的なものです。
※『占いnote』に掲載された記事を修正・加筆・再構成して掲載しています。
カップの5(Cups 5) イメージ
カップのスートは、家族や恋愛、愛情、感情に関することがテーマ。
カップの5では、愛情を失ってしまいました。
カップの5のカードを見ると、黒いマントの人物ががっつり肩をおとしている姿が描かれています。
がっかり、です。
さらに、カップの5のカードをよく見てみると、川の向こうに大きなお屋敷が描かれています。
ちょっと遠くにある大きなお屋敷は、ちょっと先の未来の希望です。
ワンドの5のカードは、今は失望の中にいるかもしれないけど未来には希望が必ずある、ということを表しているカードなのです。
正位置では、がっかりしすぎて未来の希望に目が向けられない状態。
この世の終わり、この世の不幸を一身に背負っているかのような気持ちです。
仕事でも恋愛でも、恵まれていた状況を失ったときですね。
この失う感覚は、もう二度と会えない別れ、もう二度と手にすることができない離別、ぐらいのニュアンスになります。
カードに描かれた人物の黒いマントって、葬儀・死を連想させませんか?
カップの5の正位置が意味する別れは、死による別れレベルの別れ、なんです。
そして、逆位置では、もう二度と会えないと思っていた人・ものが戻ってきます。
恋愛では、去っていった恋人が戻ってきて、がっかりしないで済みました。
いや、一回はがっかりしているので、がっかりが回収されたって感じかな。
九死に一生のイメージです。
それから、カップの5のカードは、正位置も逆位置も、感情の幅が広いのが特徴です。
小さいことでも、この世の終わりみたいになっちゃう人です。
シェイクスピアの登場人物とか、ドラえもんのドラマチックガスを吸っている人(ミュージカル調になっちゃうヤツ)ですね。
カップの5(Cups 5) 意味
基本の意味 正位置
対人関係や恋愛での損失、感情面での失望、死に値するような別れ、二度と会えない、後悔、絶望、破たん、トラブル、悲しみ、不完全なもの、愛のない結婚、愛のない交際、がっかりする、損失の後に残るもの、残っているものに目をむける
基本の意味 逆位置
喜びが戻ってくる、復活の可能性、再会、希望がわく、去った人が戻ってくる、無くしたものが戻ってくる、明るい兆し、自信で満たされる心、先祖や家柄の良さ、心を騒がせる知らせ、新しい知人、新しい協力関係、もうすぐ希望が実現する、がっかりしなくてすむ