タロットカード、小アルカナの意味を解説していきます。
ここでは、ライダー・ウェイト版を使って説明していきます。
実際の占いでは、カードのコンビネーションなどによって意味が強まったり弱まったり、また、読み手(リーダー、占い師)のセンスによって意味が変わってくることもあります。
ここで紹介するイメージは、あくまで筆者のイメージであり、意味はごくごく基本的なものです。
※『占いnote』に掲載された記事を修正・加筆・再構成して掲載しています。
カップの6(Cups 6) イメージ
カップのスートは、家族や恋愛、愛情、感情に関することがテーマ。
カップの6では、家族的な愛情への郷愁の気持ちがクローズアップされます。
今は離れて住んでいる両親からの手紙に、せつなくなる感じ。
引っ越しのときに、子供の頃にお友達からもらった手紙を見つけて、きゅんとする感じ。
タイムカプセルを掘り返して、思い出と夢のはざまで恥ずかしくなる感じ。
そんな、きゅんとした感じがカップの6のカードです。
カップの6のカードは、正位置も逆位置も良い意味になります。
正位置は、子供の頃の思い出や家族(自分のルーツ)への郷愁の感覚に焦点が当てられます。
故郷は遠きにありて思うもの、ですね。
恋愛では、幼馴染との恋愛だったり、長い付き合いの恋人のイメージかな。
たくさんの思い出を一緒に作ってきた関係です。
幼馴染ではないにしても、育った環境が似ていたり、ルーツ(出身)が一緒だったりするような人たちもカップの6の正位置ですね。
逆位置は、未来への展望に焦点が当たってきます。
思い出や過去の経験を大事にしつつ、これからの目標や夢に視点が移っていく、という感じ。
子供から大人への変化だったり、精神的な成長や自立も意味します。
恋愛では、高校生の恋愛が、家族になることを考えた関係に変わっていくことを意味したりします。
この変化は、物理的な変化ではなく精神的な変化・成長。
子供ができたから結婚という形になる変化ではなく、付き合って思い出を積み重ねていく中で、家族になって相手を支えたいという思いが生まれてきての結婚の感じです。
過去にトラウマを抱えていた人にとっては、トラウマから解放されることを意味することもあります。
あくまで私のイメージですが、昭和天皇と良子様(香淳皇后)のご関係ってカップの6のイメージなんですよね。
カップの6(Cups 6) 意味
基本の意味 正位置
純粋な思い、無邪気な考え方、郷愁にひたる、幸せな思い出、誕生日や記念日、特別な日のお祝、イベント、家族や家庭での調和が戻る、過去の記憶、共感、同窓会、幼馴染、家路につく、過去は思い出、共通のルーツ・故郷、共通の思い出
基本の意味 逆位置
未来への展望、大人への目覚め、親からの独立、過去の不幸から飛び立つとき、トラウマからの解放、環境の変化、新し知識を取り入れる、昔の恋人からの頼り、新しい見通し、感傷的、未来からのギフト