タロットカード、小アルカナの意味を解説していきます。
ここでは、ライダー・ウェイト版を使って説明していきます。
実際の占いでは、カードのコンビネーションなどによって意味が強まったり弱まったり、また、読み手(リーダー、占い師)のセンスによって意味が変わってくることもあります。
ここで紹介するイメージは、あくまで筆者のイメージであり、意味はごくごく基本的なものです。
※『占いnote』に掲載された記事を修正・加筆・再構成して掲載しています。
ペンタクルの10(Pentacles 10) イメージ
ペンタクルのスートは、お金や物質に関することがテーマ。
ペンタクルの10のカードは、大団円のカード。
イメージとしては、マンガ日本昔話のラスト、
「大きな家で、家族に囲まれて、幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし」
です。
ペンタクルの10のカードには、いかにもお金持ちそうなおじいさん(と子供夫婦と孫)、いかにもお金持ちそうなアーチ状の門、いかにもお金持ちが飼っていそうな犬(2匹)が描かれています。
ペンタクルの10の幸せは、物質的にも恵まれた幸せなのです。
正位置は、財産・資産を含めた意味での家の繁栄を表します。
家柄が良いことだったり、社会的地位やステイタスも表します。
恋愛では、物質的に恵まれたお付き合いです。
そもそもの家柄が良い人とのお付き合いだったり、ハイスペックな人とのお付き合いを表すことが多いです。
また、そういう人との結婚を意味することもあります。
逆位置では、手にしていた資産を失ったり、仕事を失う、家が離散することを表します。
明治維新で没落した大名家、みたいな感じ。
太宰治の『斜陽』の兄弟、みたいな感じ。
恋愛では、お金のトラブルがくっついてくる恋愛になります。
どちらかに借金があるとか、収入が不安定とか、ね。
まれに、家柄が釣り合わなず結婚が難しいというときにも出ます。
めでたしめでたし系のカードには、カップの10のカードもあげられます。
カップの10の場合は、ささやかな幸せなので、収入的に余裕がない場合もあります。
ペンタクルの10の場合は、物質的に満たされてはじめてめでたしめでたし、になります。
ペンタクルの10(Pentacles 10) 意味
基本の意味 正位置
財産や家族の安泰、全てが順調で完全、遺産、財産、繁栄、富、格式、祖先を敬う、大会社や官庁などでの仕事、大企業との取引、平和な環境、伝統的な手法、ステイタスがアップする、上級公務員、お金持ちの子息・令嬢、家を買う、昇進する
基本の意味 逆位置
家族の崩壊、家族と家計は不安定になる、家柄が異なる、家柄に関する問題、世代間の理解の欠如、環境の危機、人間関係は好ましくない方向へ、困難な取引、リスクの大きい勝負は避ける、大企業で出世できない人、ハイリスク・ハイリターンの投資や仕事はNG、不安定な付き合い